1. はじめに

ブログを始めました。このブログはHugoで生成した静的サイトをCloudflare Workersを用いてデプロイしています。ブログを始めるついでに独自ドメインも取得しました。

この記事では、ブログを始めたきっかけ、なぜCloudflare+Hugoの構成でブログを作成しようと思ったのか、そもそもHugoとは何か、公開方法、独自ドメインの話、構築にあたって気を付ける点についてまとめます。

全体の構成について

使用した技術と構成は次のとおりです。(2026/09/30現在)

項目内容
静的サイトジェネレーターHugo
使用テーマPaperMod
ホスティングCloudflare Workers
ビルドとデプロイWorkers Builds
ドメインmofukuru.com(Cloudflare Registrarで取得)

仕様としてはMarkdownで記事を書き、GitHubで管理するという、ZennのGitHub連携に近い構造になっています。

2. ブログを始めたきっかけ

ブログを始めようと思ったきっかけとして念頭に置いているのが、生成AIの存在です。

ここ数年で生成AIが急速に人々に認知されるようになりました。生成AIの成長はめまぐるしく、Claude、ChatGPTなど最新のAIの性能には目を引くものがあります。

その一方で、日々アップデートされる生成AIをいかに活用するかについて考えざるを得なくなりました。生成AIを活用する時代に、人にはどんな能力が必要になり、どんな能力を伸ばせるのか。人のあり方はどう変わるのか。それを考えるうえで、何が大切なのかを考えています。

ブログを始めるにあたって、大切なことの一つである基礎力を重視したいと思います。ここでの基礎力とは、世の中の膨大な情報(生成AIの出力も含む)の中から、自分に必要な情報を見分けるリテラシーとします。この基礎力を着実につけたい、身についているという実感が欲しい。だから私はアウトプットの機会が欲しいと思いました。

私は今までにも、アウトプットの機会を得るためにブログに手を出したことがあります。ですが、ブログを書くことはできても、それを継続することは難しいと痛感しました。そんな中、生成AIが成長したことによって、ブログを継続するハードルが下がったと私は考えています。

ブログを書くために必要なのは、話のネタ、それを広げるための調査、まとめるための構成、そして文章力だと私は考えています。どの部分が苦手でも継続するモチベーションは低下しますが、苦手な部分は生成AIが補ってくれます。このような時代は、ブログを始める良い機会になるでしょう。

3. なぜCloudflare+Hugoの構成にしたのか

ブログを始めるにあたっては、ZennやQiita、note、はてなブログなど様々なサービスがあります。これらのサービスなら、アカウントを登録してエディタで直接書く、GitHub経由で公開するなど、簡単に書き始めることができます。加えて、書き手も読み手もたくさんいるので、初めての人でも読まれる機会が多くなります。

それでも私は、Cloudflare+Hugoの構成で始めることにしました。

これは私の性格も絡んでいるのですが、既存のサービスに新規として加わることにハードルを感じていたからです。独自に始めれば人の目に入る機会は少ないので、のびのびと自由に執筆できます。つまり、プレッシャーがかかりにくく、気軽に始められそうだと感じました。

また、将来的に気分でカスタマイズしたくなりそうなので、自由度の高いこの構成のほうが開放感があると考えました。

4. Hugoとは何か

Hugo (新しいタブで開く)は、ホームページに"The world’s fastest framework for building websites"(Webサイトを作るための世界最速のフレームワーク)と掲げているとおり、速さを売りにしたツールです。公式の紹介ページでも"a static site generator written in Go, optimized for speed"と説明されています(About Hugo (新しいタブで開く))。実際の速度については他サイトを参考にしてください。

Hugoは静的サイトジェネレーターと呼ばれるツールで、Markdownで書いた記事とテンプレートをもとに、HTML、CSS、JavaScriptのファイル一式を生成します。

CMSとしてはWordPressが有名ですが、WordPressはアクセスのたびにサーバーがページを組み立てます。一方Hugoは、あらかじめ完成したHTMLを置いておくだけなので、配信が速いという特徴があります。

今回ブログを始めるにあたってClaudeと壁打ちで相談をした関係でHugoを知りましたが、ClaudeはJekyll (新しいタブで開く)も候補として挙げていました。JekyllはGitHub Pagesが標準でサポートしており(GitHub Docs (新しいタブで開く))、GitHub Pagesで公開するなら相性の良い選択肢です。ただ、今回はGitHub Pagesを使わないのでその利点は生きません。そこで、ビルドの速さを重視してHugoを採用しました。

5. Cloudflareで公開する

生成した静的ファイルはCloudflare Workersの静的アセット配信 (新しいタブで開く)に載せています。ビルドとデプロイはWorkers Builds (新しいタブで開く)が行います。GitHubのリポジトリを接続しておくと、pushのたびにCloudflare側でビルドが走ります。

今回はGitHub Pages、Vercel、Netlifyなどのサービスと比較してCloudflareを採用しました。公式ドキュメントに"Requests to static assets are free and unlimited."(Billing and limitations (新しいタブで開く))とあるように、静的ホスティングの面で一番制約が少なそうだったからです。ただ、将来的に移す可能性も少なからずあります。

6. 独自ドメインをとった話

mofukuru.comというドメインをCloudflare Registrar (新しいタブで開く)で取得しました。

Cloudflare Registrarは手数料を上乗せせず、原価でドメインを販売しています。Cloudflareのサービスを使うなら、管理もしやすくなります。

ただし、Cloudflare Registrarで取得したドメインはCloudflareのネームサーバーしか使えません(Registrar FAQ (新しいタブで開く))。ほかのDNSサービスを使いたくなったら、ドメインごと別のレジストラへ移管する必要があります。

独自ドメインを取るかは悩みましたが、最終的に取得しました。理由は次のとおりです。

  1. 心機一転で新しいことを始めるために、思い切った
  2. 取得したことを実感することで、やらざるを得ない環境に身を置ける
  3. 自身にとってプラスになりうると考えた(将来のキャリアだとか、単にいじることが好きだから改良しやすいかもしれないと感じた)

7. 気を付ける点

現在は、わからない部分があっても生成AIの補助を受けながら環境構築を進められるので、大きくつまずくことは少なかったです。それでも気を付けたほうがいい点を挙げます。

Hugoのバージョンをそろえる

ローカル環境とCloudflareのビルド環境で、Hugoのバージョンをそろえる必要があります。ビルド環境のHugoが古いと、PaperModの要求を満たせず次のエラーでビルドが失敗します。

hugo v0.146.0 or greater is required

今回は、WorkerのSettings → Build → Variables and secretsで環境変数HUGO_VERSIONにローカルと同じバージョンを指定して、バージョンをそろえました。

Workerの名前をそろえる

デプロイ時には、設定ファイルwrangler.jsoncのnameと、CloudflareダッシュボードのWorker名をそろえる必要があります。一致していないとデプロイが失敗します。

WSL環境で編集すると変更が反映されない場合がある

WSL上でhugo serverを動かしていると、ファイルを編集して保存してもブラウザに反映されないことがありました。

その場合は、ファイルの変更を一定間隔で確認するオプションを付けます。

hugo server -D --poll 700ms

8. 作ってみてどうだったか

  • かかった時間:約3時間
  • かかった費用:約10ドル(独自ドメインの取得料)

実際に作ってみて、カスタマイズの自由度が上がる分、難易度は上がると思います。それでも、自分のサイトが閲覧できたときの喜びはひとしおでした。ここで途絶えさせることのないよう、これからもブログを書いていくという決意が固まりました。

参考